日本農業経営大学校の全校行事でキッコウマンとデリカフーヅを訪問

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1,2年生合同の12月20日の日帰り訪問聞き取り。写真はデリカフーヅ足立工場の全景。工場内写真はダメ。毎日10万トンを入れ、3分の2は前日注文の野菜を量販・外食店に小分け・簡単な加工トリミングしながら箱詰め出荷、残りは外食店等にカット野菜など注文に応じた加工。これだけの注文を、産地から集め配送する機能を年中無休で行う。今では半分を契約、あと半分は気候変動などのリスクを避けるために市場依存、と集荷・分荷だけでなく、加工も入れての対応に驚き。外食産業の伸びとともに成長、今は東証1部上場。百聞一見にしかず。

2016年10月30日久しぶりのブログ、反省です。横田農場を10月28日実習学生巡回で訪問。

日本農業経営大学校の2年生は3か月の企業実習、1年生は4か月の先進農業経営での実習が必修ですが、いずれも自分で選定してお願いし実習に入ります。この日は1年生が世話になっている茨城県の横田農場、久松農園を訪問し、学生を激励、農場主に学生評価を聞きつつ経営の勉強をこちらもさせてもらう巡回です。
横田農場の実習生は宮城の稲作大規模経営主の息子のK君、この4か月を半分は愛知の鍋八農産、あとをこちらで世話になるもので、残り1週間でもありたくましくなっている感じでした。鍋八農産は今年の天皇賞、横田農場は数年前の天皇杯、K君はよいところを選び受け入れてもらったものと感心。
堀口は横田農場の話は九大・南石教授の農水省農の匠プロジェクトで聞いており、修一さんからもお聞きしていましたが、竜ケ崎市の農場そのものは訪問していませんでした。今回初めての訪問ですが、百聞は一見に如かず、ですね。
写真の1枚目は農場の入り口から今年稼働し始めた施設を遠望したものです。それまでは、屋敷内、そして今は機械を置く施設になってところ・40年前は集落の乾燥調整の施設であったところを最近まで使わせてもらい、今年からこの新設施設に乾燥調整を移した。なおそれまで利用していた機器をかなり移動させたので2億円で済んでいるもの。ホップ、ステップ、ジャンプの施設発展で、借地面積の拡大に対応できている。
2枚目は奥さんが主の米粉スイーツの販売店。
3枚目は130㏊を田植え機、コンバイン、1台ずつの利用で済んでおり、そのみそである機械の自己管理の様子です。従業員が作業が終了したコンバインを徹底的に解体しているもの。施設内に多くのゴムベルトが並んでいたが自分たちで点検。機械を1社に統一し、その代理店が近くにあるので故障の時もすぐに対応可能。ワンセットでは故障の時はどうする、という質問への回答でした。そして田植えや稲刈りを2か月もかけることが可能になるのは、販売戦略だけではなく、水配分の苦労があるはず。8か所のポンプ管理人を引き受け、地元にも喜ばれる管理を親父さんの協力も得て可能にしたこと、また彼の所の水田も半分以上はパイプ灌漑であること、地域全体の水田400ヘクタールへの水が比較的潤沢にあること等も、彼の戦略の成功要因になっていると思いました。大変勉強になりました。
久光農園は寒い雨の午後の訪問になってしまいましたが、今年は3人もの学生が希望の手を挙げ、前半は一人、後半は二人でしたが、有機農法、集団でやる中での人の使い方、週休二日制の意味等、参入農家だった久光さんの指導力を学生は勉強できたはず。堀口も初の訪問でしたが、学生の様子、特徴をよくつかんでおられることに感心しました。
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農業への新規参入として荒木・鎌田さんの事例を雑誌現代農業10月号に載せました。

テーマを資金繰りにおいていますが、日本農業経営大学校1期卒業生(昨年3月卒業)の2人ですから、農地集めに始まっていろいろな制度への対応等、在学時を含めて実際に苦労しています。その話を聞き載せました。いろいろ苦労しながらも、経営者として農業経営立ち上げ・地域への溶け込み・次なる展開を図っている姿に感動を覚えます。応援したい。2016%e5%b9%b409%e6%9c%8803%e6%97%a515%e6%99%8221%e5%88%8648%e7%a7%9200012016%e5%b9%b409%e6%9c%8803%e6%97%a515%e6%99%8221%e5%88%8648%e7%a7%9200022016%e5%b9%b409%e6%9c%8803%e6%97%a515%e6%99%8221%e5%88%8648%e7%a7%920003

農業従事者は長寿で元気の記事が4月14日の農業新聞、15日の朝日新聞に載りました。

日本農業新聞の記事は
下記URL先よりご覧いただけます。
http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=36969

【農作業で高齢者元気に? 医療費2~3割少なく 早大調査】
下記URL先朝日新聞デジタルより、内容がご覧いただけます。
http://www.asahi.com/articles/DA3S12310863.html

農業従事者は長寿で元気、という研究に実証結果が出ました。

農業従事者は長寿で元気、という研究結果が出ました。
3月末に下記の早稲田大学にある研究所のサイトに、ニュースとして載せました。
これは本庄市の協力、埼玉県保健医療部の副部長の三田さんの大きな支えがあり、
この結果が出ました。
大きなファクトファインデイングと思っているのですが・・・・
今のところ、メデイアに提供したものの、まだその重要性に
気が付いていないみたい。

この後も、農業者への家族アンケートなどをかけて、さらに
農業と健康の関係を研究します。
医療費の削減に大きなヒントを与えるものと思っているので・・・・堀口

「以下のように、本庄市長へのお礼等を含めて、述べさせていただきました。
今後のさらなる研究深化を進めたいと思います。宜しくお願いします。堀口
先ほどアップロードを完了しました。以下URLよりご確認ください。
古いキャッシュが残っている場合は、表示されませんので、その際は再読み込みしてください。
http://www.waseda.jp/prj-sfsabi/

3月18,19日、兵庫県に新規就農した荒木さん、鎌田さんを訪問しました。

昨年3月日本農業経営大学校卒業式の後、すぐに独立就農した1期生、たつの市の荒木健太郎さん、豊岡市の鎌田頼一さん、
念願かなって訪問できました。
1年生の今期の授業終了後、金曜の午後に飛び出し夕方から話が聞けた荒木さん、堀口にとっては初めての訪問です。月刊誌『現代農業』の昨年8月号に、すでに訪問された他の方の話しや情報等で、G君の独立就農の苦労話を堀口が書いたのですが、荒木君から直接お聞きするとさらに色々なことがわかりました。いずれ、不確実なことを修正して詳しく紹介せねば、と思いますが、勉強になりました。
祖父母の地への最近多い「孫ターン」に彼も入ると思いますが、なぜ、祖父母の農地がある集落に入らないで隣の川向こうの集落に入ったか、その理由がわかりました。すでに集落営農として大規模法人が活躍しているところは避け、地域の話し合いで、集落営農の少ない集落、そこにある集落営農の利用権の農地を譲っていただくとともに、さらに彼自身で農地を借り集めて、就農したのですね。地域の応援と彼自身の努力!それでこの1年の成果ですが、彼のサイトにも載っていますが、コメの収量が反当3俵、合鴨農法ですがこれでは合わない。まずは青年就農給付金の150万円で支えられ、数年後の黒字化をめざし多種の野菜、そして近く始めようとしているキッチンカー、これらを合わせての自立化に奮闘しています。写真は借地を前にした荒木さん、念願のビニールハウス、施設の周りもそうですが、排水をどうするか、竹を入れての暗渠など、自らユンボを使っての作業です。トラクターは転倒したことのあるものですが、排気の筒がそのまま曲がっている!
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鎌田さんはこちらの都合で昼食を兼ねながらの聞き取りになったので、写真は昨年10月にゼミ指導の松尾先生との同行訪問のときのものです。農中金大阪支店の方も一緒です。ために今回は写真無し。しかし着実に経営を展開しており、荒木さんと同じくビニールハウスが出来上がったばかりの話を聞かせてもらいました。昨年10月は、主力の一つである彼自慢のオクラを前にしての写真ですね。味に自信があるのに、地域では知られていない品種だったのでこれの販売に苦労し、一部、捨てざるを得なかったほどであったと記憶します。今では若手グループとも連携して出荷先を拡大しており、今後いかに規模を拡大するか、手伝ってくれる人の雇用を含め、議論できました。借りている農地を前にしての写真ですが、驚いたのは就農時に相当な面積の農地を借り集めていたことでした。そのときに5年かかっていますよ、という彼の話を記憶していたのですが、この5年の意味が分かった。就農を目指して、豊岡市内の町場に住む彼は親父さんの協力を得て、5年後に貸してほしい、そのためにそれまでの間は無償で畦畔の草刈りや依頼されれば田を起こしたりと・・・・目指した地域での農地の確保に5年前から努力していた。驚きでした。目の前の借地農地が80a連担していることにその時驚いたのですが、その努力のおかげ。
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3月10日にお伺いした山形県東根市の大富農産有限会社のハウスわさび

地下水のチューブ潅水による、本わさび、の生育・販売です。10年目ですが、なかなか軌道に乗らず事業縮小を予定しておられますが・・・・大事な技術であり又水の使い方も効率的です。後を継ぐ方を探しておられるとのこと。この分野は堀口は初めてですが技術開発に賭ける熱意、工夫をお聞かせいただきました。加工を含め、他の業界との連携で、この生産の存続を願いたいものです。
12棟のハウス、沢ワサビと同じ1年半の生産期間、私が見たハウス内では半分は生育中、右は黒のビニールがかぶっているのは出荷後、石を洗い次に向けて日光を遮るためのものです。
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2015年3月8日の日本農業経営大学校の卒業式

教育に関わるものとして最もうれしい一つが卒業式です。式、その後のパーテイーの写真は大学校のサイトをみていただくことにして、私のは渋谷の貸しホールで開かれた2次会。1年生企画の送り出しコンパというか、歓送会ですね。
卒業する女性二人のシャンパングラスで始まり、ゼミ毎に後輩から卒業する先輩への言葉、そして秀逸は寮の管理人である酒井夫妻からの贈り物。奥さんが一人一人に作成した、著名な人の心に残る一言を載せた、お手製の絵の飾り物。各人の特徴をよく捉え、教訓になるような言葉を探し出して、みなそれぞれ違うハンドメイドの作品、一人一人にグイと渡してくれました。本当にお世話になったのですね。
皆もらいたそうな表情でした。酒井さんご夫妻に感謝。
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1月7日に広島県三次農協(村上組合長)の小水力発電を見てきました。

中国地域に多分、3か所ある垂直型(落差があまりないので斜めの水圧鉄管を使用しない)の
一つの河戸(こうど)発電所、現在、すでに固定買い取りに乗っています。昭和39年に作られ地元農協(布野農協)が管理していたが、水没したりいろいろ苦労して運営。平成14年に三次農協が自前で発電機を2台に置き換え、最大出力150kW。これを前提に、交渉して25年から固定買い取りの対象に。ただし発電機取り替えから計算して、残りの10年のみ固定買い取りの対象に。それでも3倍の価格になったので収支が劇的に改善。
もう一つの天神発電所は買い取りの対象にすべく、いろいろ工夫している最中。

今回は広島県立大と協力して、地域の産業として、集落営農と発電所等を、堀尾・岡田・柏の諸先生らと同行して見学、今後、アカデミックの分野から応援する仕組みなど、協議しました。
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