雑誌『果実日本』12月号に私の主張を載せました。短期収穫労働力の問題です。

2-3か月の間に大量の臨時労働力を収穫用に集める愛媛等、果樹産地の動きに関心を持っていました。いろいろ資料を集め、結論としては、かなり大変だが、いろいろな方法で集めていて、まだ今後も続きそうだ、ということを書きました。
しかし見ようによっては、5‐10年先は難しいかも・・・コメントください。今後も研究します。

日本農業新聞10月15日の農村学教室に再エネのことを書きました。

最近、話題になることが少ない小水力発電ですが、現場では関係者の努力で資源開発や、古い発電所を更新する動きが出ています。しかもFITに載せるのですが、それを当たり前のように大手電力会社に渡していたものが、地域のため、地産地消に使ってもらう動きが強まっています。自治体が関心を強めています。うれしいことです。
20231015日本農業新聞_農村学教室_小水力発電普及(堀口先生)

ソーラーシェアリングは推進すべき-抑制議論に異議あり、の主張は大事

20230707PDF 堀口、現代農業8月号

現代農業に書いた記事は大事で、2か月前のものですが、読めるように掲載します。写真も大事。

そしてその後に出した、日本農業新聞掲載の、意見広告、これはさらに考えを明確にしたもので、再生エネルギー、FITに載せて満足しているのでは間違いで、エネルギーの地産地消、を同じ考えの人とともに、出しました。
この投稿のひとつ前の記事ですが、記事の中の、日本農業新聞、これをクリックすると読めます。

営農型太陽光発電は、すぐに対応できる、取り組みやすい地域電源、であり、自分のためにだけでなく、地域のために、農業・農村に貢献するように、販売先を電力会社から新電力株式会社へ変えてほしいという願いです。どこをどう応援するか、選択した先の新電力とよく相談ください。

農業・農村のエネルギー自給戦略、日本農業新聞に意見広告を出しました。

20230905日本農業新聞_意見広告

上記の字をクリックください。
9月5日・火曜の日本農業新聞です。エネルギーの地産・地消、という考え方の推奨です。
農業・農村には自然エネルギーが多くあるにもかかわらず、発電所をとれば、その多くが電力会社を通じて電気が都会に行き、また投資も都会からきてその成果も都会へ・・・ですね。
他方で電気を農業・農村も結構使っているのに、「隣にある」農業・農村の発電所は、FITで電力会社に電気を渡している。その電気を使わせてもらえばいいのに。
そのためには、地域新電力や自治体電力、を使う必要があるが。

同じ思いの人と、そして上記を営農型太陽光発電で実践している企業の方とも図って、意見広告を出しました。堀口

近日発売の月刊誌『現代農業』8月号に「ソーラーシェアリングは推進すべき」を書きました。

副題は、抑制議論に異議あり、です。
シャインマスカット、玉露や碾茶のための寒冷紗掛け、さらにコンバインがソーラーの下で麦刈りをしている写真、これだけで営農型太陽光発電の意義がわかりますよね。
農業は手抜きで太陽光の収入だけを狙う人をやっつけるあまり、営農型太陽光発電に注意をせよ、慎重にせよ、という意見が大きく出ていますが、これは間違っています。
太陽光だけを狙う人には、退場させるだけの仕組みを急いで法制化する必要がありますが、本来の太陽光発電は、農地も太陽光も両方大事にしている。農地、林地が大量に転用されて、裸地の上にじかにソーラーを並べる野立て方式、これが大いに拡大しましたが、これからはこれは抑制しないと。
荒廃地は転用するのではなく、営農型発電へ、さらには放牧地や粗放型でも農地利用を目指すべきです。

『さくらんぼ社長の経営革命』矢萩美智著が中央経済社から出版されました。

訪問するたびに、いろいろ勉強させてもらっている矢萩さんが内容のある本をこの6月初めに出版されました。中央経済社・2700円ですが、一気に読める・引き込まれる本です。

山形県天童市で株式会社やまがたさくらんぼファーム(王将果樹園 & oh! show! cafe)を経営する矢萩美智さんの最初の著書である。250ページを超えるから厚いな、と思ったのだが、一気に読み終えるほどの内容ある本である。自信をもって推奨したい。
サクランボを主体にした観光農園の展開史だが、いくつかの経営危機を乗り越える話が横軸にあり、それぞれのトピックを客観的に説明する縦軸があって、うまく筋が展開していく。
パフェの展開の話が観光農園の全体の展開のそれと絡み合い、農福連携が従業員の雇用の話とも結びつき、コロナ禍の乗り切りが経営戦略に絡んでいる、と堀口は見ている。経営戦略は企業秘密でしゃべるものではないとしているが、読むことで大筋を学ぶことができる。