「小水力発電が果たす中山間地域の底支え」を柏編著『地域再生の論理と主体形成』に書きました。

2020年1月にもここで、この論文を紹介していますが・・・・なかなかその趣旨が理解されないようなので、再度、宣伝です。

2019年10月に早稲田大学出版部から刊行されています。私の見るところ、多くの書籍で紹介されているのは有利な条件にある小水力発電の事例です。FITの下で、事業者も水車や発電機等のメーカーも十分な収益を受けている。
しかし不利な条件、例えば導水路が山腹を縫うようにして落水地点まで来るところや水量がそう多くはない事例などは、事業をあきらめたりしているので紹介されないのですね。しかしFITは多くの参入事例でメーカーに競争を呼び、例えば太陽光パネルでは価格下落を呼び寄せ、さらなる太陽光発電の普及・再エネのコスト引き下げにつながる「学習効果」が期待されていたはず。だからFITは高値設定になっているし、消費者が賦課金の上乗せを我慢する(いずれは再エネのコスト低下を期待)のですね。
しかし小水力は高値バブルになっていて、学習効果が発揮されていない。その点を指摘し、山陰で起きているメーカーの価格引き下げ・競争状態(地域は狭いので大規模ではないですが)を、本稿では紹介しました。
雑誌や新聞等に書いていたことをまとめたのですが、なかなか読まれるには至らない。残念。
このテーマだけで刊行することが必要かも。

日本農業市場学会シンポで報告した外国人労働力、学会誌に載りました。

2019年7月に神戸大学で行われたシンポでの堀口報告「農業生産現場における外国人労働力の導入と展望―
技能実習生を導入する家族経営:技能実習生等に支えられる雇用型経営―」が、最近着の『農業市場研究第28巻第3号』(2019年12月)に載りました。
大会シンポジウムのテーマは「農業労働市場問題の現局面」であり、農業経営が共通して直面する問題を真正面から取り上げてくれたのです。
吉田さんの農福連携、今野さんの流通過程の労働力、西村さん等の全農の取り組み、が報告され、今回の
号に同じく載っています。

日本農業新聞に載せた堀口著「農業経営の要点」8回シリーズをこちらにも載せます。

私が勤める日本農業経営大学校もコロナ関連で開講は5月連休明けになっています。それまではガイダンス等をオンラインで行い、学生との連絡を取っています。また課題として在宅プログラムを示し、学生は課題をスケジュールごとにまとめるよう指示してあります。外に出られない状況なので、自学自習を勧めています。3月末までに8回シリーズで堀口が日本農業新聞に書いた「農業経営の要点」、これを学生に送りましたが、このホームページにも載せて、一般の方にもお役に立てたいと思った次第です。参考にしてください。なお添付のPDFの冒頭には、学生向けに8回のそれぞれのトピック、ポイントを書いておきましたので、それから必要なトピックに飛んでみることも可能です。
20200417学生用自主学習資料日本農業新聞農業経営の要点

『農業経済研究』第91巻第3号冬季号・2019年12月に「ヒラ(技能実習ビザ)から幹部(技術ビザ)にも広がる外国人労働力」で載せました。

農業分野でも急速に増加する外国人労働力の直近の状況を書きました。主力は技能実習生ですが、海外大卒の技術ビザで来る人も増えているのに驚かされました。日本の企業がインドの大学に、米国と競って、高度人材を求めているのと状況は同じです。地域別にも統計を使い急速に増える地域や作目も議論しました。まだJ-STAGEに載っていないので会員ではない人は見るのが不便ですが、もう少しすると載ります。

2019年7月のブログで予告通り堀口・堀部編著『就農への道』を農文協から出しました。

この間、ホームページへの書き込みが少なく申し訳ないです。
本書は前から書きたかった本です。日本農業経営大学校の2019年4月は1年生が7期生なので、すでに設立7年目、すでに70数名を超える卒業生を出しています。これらの卒業生の活躍を前面に出して、若者が農業経営者の卵として実際に取り組む事例を紹介しました。もちろん、他のルートで就農した事例も多く紹介され、またそれを支援する政策も分析しています。新規就農だけではなく、親元就農でも色々なケースがあること、また最近増加している雇用就農にも触れました。紹介もしています。本書の自慢したい特徴です。
読んだいただけるとうれしいです。

早大出版部から小水力発電を書いた本を2019年10月に出しました。本のタイトルは文章で。

柏編著『地域再生の論理と主体形成』です。その第8章で堀口「小水力発電が果たす中山間地域の底支えー農村の再生可能エネルギー活用に向けて乗り越えるべき課題」を書きました。多くの小水力発電に関わる書籍はそれを称賛するにとどまっています。発電が安定している水力発電は称賛されるべきですが、大事なのは紹介事例が条件がよいところのものだけなのです。発電適地がもっとあるにもかかわらず、発電所の設置がなぜ増えないのか、なぜ固定買取の有利な条件下で太陽光発電のように急速に増えないのか、という疑問に全く答えていない。
早大時代からこのテーマを追及していましたが、新聞や雑誌にバラバラに書いていたものをようやく本にまとめることができました。本の出版費助成、長く重点領域で支えてくれた早大に深く感謝です。
基本は買取バブルと業界では称されていますが、既存の発電・水車、関連建設業界の「寡占」の下、太陽光パネルのように多くの企業が参入して価格引き下げ競争になる状態が、小水力では発生していなかったからです。オーダーメードの水力発電では競争が発生しにくい。高いコストでも、儲けが発生して地元に利益が残るような条件のいい地域の小水力だけが設置されたのですね。
この「寡占」を打ち破った事例として鳥取の実際を紹介し、これから取り組もうとしているところ、既存コンサルからあきらめるように言われたところ、これらに寡占を打ち破って採算が合う小水力発電設置を大いに増やすように勧めるのが本書のねらいです。

所沢市でも実証された「農業者は長寿で元気」を載せておきます。

下記の内容が、所沢市のホームページが更新されるので、見ることが難しいようです。そのため、ホームページに載っていた内容を掲載しておきます。これらの数字やアンケート等を現在、私どもで分析しております。
近く発表できると思います。堀口

農業者は元気!健康!長寿!
更新日:2019年3月15日
農林水産政策研究所の調査では、農業に従事している方と非農業者との寿命を比較すると、農業に従事している方の方が長寿であるという結果が得られております。このため、「農業」と「健康」には何らかの相関関係があるのではないかと推察できます。
これを受け、本市独自で、75歳以上の農業に従事している方(約500名)へアンケート調査を実施したところ、農業に従事している方の医療費はしていない方の医療費と比較して、一人あたり年間約20万円も少ないことがわかりました。
一人あたりの医療費(年間)
農業に従事している方・・・661,980円
それ以外の方・・・882,980円
→221,000円、農業に従事している方の方が少ない!
また、アンケートにおいて、以下のようなご回答をいただきました。
農業に従事していることでよかったことはありますか?
自分の健康を維持できる・・・29%
家族と一緒に働ける・・・21%
地域とのつながりが維持できる・・・17%
農業を通じて身体を動かす習慣が健康維持につながっていることを感じている方も多くいらっしゃるようです。また、農作業は自然や市場条件、季節に合わせ考えながら身体を使う労働なので、精神的・肉体的な健康に好影響を及ぼす適度な運動とも言われております。
早稲田大学の堀口健治名誉教授が、平成27年度に本庄市を対象に実施した調査によると、農業に従事している方は本市の今回の調査結果と同様、一人あたりの年間医療費が約20万円少ないとの調査結果を発表しております。さらに、この調査では非農業者よりも健康寿命(※)が長く、平均寿命においても男性で8.2歳、女性で1.6歳長いことも判明しております。
そうしたことから、農作業はもちろんのこと、市で実施している健康教室や、朝の散歩などをきっかけに、身体を動かす習慣をつけて健康な体を手に入れましょう!!
※健康寿命・・・介護を受けたり、寝たきりにならず日常生活を送ることができる期間
お問い合わせ
所沢市 健康推進部 国民健康保険課 後期高齢者医療担当
住所:〒359-8501 所沢市並木一丁目1番地の1 低層棟1階
電話:04-2998-9218
FAX:04-2998-9061
a9218@city.tokorozawa.lg.jp

9月5日のアグリフューチャージャパンのビジネスコンテスト

第1回の催しですが、卒業生を対象にしたビジネスコンテスト、最優秀賞に中瀬さん、優秀賞に荒木さん、それぞれ賞金を受け記者さんの取材を受けているところです。若手経営者を送り出す日本農業経営大学校、ここの卒業生は地域のリーダーやモデルに成長してほしいと願っていますが、その代表になってほしい。

久しぶりに長野県南牧村野辺山を訪れました。


高冷地野菜地帯に簡易な雨除けハウスだが、最初に見た時は驚いた。ホウレンソウである。ますますその面積を増やしているが、他方で露地野菜を増やし、また冬は他地域で農作業を請け負い、外国人技能実習生の周年の仕事を確保しようともする経営も出てきた。動きを注目したい。