堀口健治「日本の地域社会における外国人労働者との共生—技能実習生の実態から—」『共生社会Ⅱ―共生社会をつくる—』農林統計出版、2016年9月、259~276
堀口健治「シンポジウム報告論文 農業を支える外国人労働力と監理団体による地域マネジメント—家族経営における技能実習生の労働の特徴」『共生社会システム学会 共生社会システム研究第10巻第1号』農林統計出版、2016年9月、39~61
いずれも購入ないし図書館でないと読めません。
ただし、技能実習制度適正化法案がこの9月に国会で可決され、技能実習制度を正確に理解したいとする方が増えたので、農業関係での実状をこれらの本では把握していただければと思います。
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10月26日日本農業新聞が鳥取の小水力発電の動きを報道
鳥取県の農協系の小水力発電、皆更新に成功
フードシステム学会から堀口がフロンティア賞を6月18日に授かりました。
ありがたいことです。
東京海洋大学で開かれたフードシステム学会です。18日の昼間の総会に引き続き、学会賞受賞者と並んでフロンティア賞をいただきました。
過去に同賞を受けられた方には、日中交流に貢献された持永理研ビタミン社長、著名な本を書かれたカルビーの松尾社長、など蒼蒼たる方々がおられます。私の場合は研究テーマの広がりを評価いただいたものと勝手に解釈していますが、今後もさらに研究のフロンテイアを切り拓くべく精進したいと思います。感謝。堀口
堀口・梅本編『大規模営農の形成史』農林統計協会が出ました。
目次は書籍のページで見て下さい。堀口は第2章と、第5章第3節を書きました。時間がかかりましたが、多くの共著者の協力でいい本が出来たと思います。
小水力発電がなぜ伸びないのか、と論文を書きました。
よく紹介される再エネ期待の小水力発電、大いに推奨される割になぜ増えないのか、今まではその要因を見ることなしに一般論で済ます論文が多かった。これに対して、土地改良新聞などで水利権の重要さを書き、今回は特に非かんがい期の取水する権利がゼロか、極めて少ない実態を解説し、ここを突破しないと小水力発電は意味ある大きさに迫れないことを明確に述べた。
河川に水があっても(資源量から見ている人はここで発電量を推測するが)、かんがい水利権の従属としてなら、規制緩和で、簡易に発電水利権が取れると言われているものの、冬の時期の取水量の低さが大問題と指摘したのである。
掲載している月刊雑誌『農村と都市をむすぶ』誌7月号だが、まだインタネットでは見ることが出来ない。半年後なので、図書館などで見てほしい。
高冷地野菜で著名な大産地・長野県南牧村野辺山、川上村に行ってきました。
旧野辺山開拓農協系の農家を主に構成されている技能実習生の受け入れ団体、この農家が参加する研究会で、
文科省科研費で研究している日本の技能実習制度、送り出し国のタイやフィリピンの調査も含めての報告、議論してきました。その折に、数年前から行っているこの地域で農家から聞き取りを、今回もして来ました。今回は、久し振りに川上村も回ってきて、夜の2-3時から始まる朝どり野菜のための、投光器を載せた軽自動車をみました。そうなんだ、このようにして・・・・と理解した次第。

そのあと、野辺山に急展開しているアグレスさんの雨除けハウス、そこで生産・出荷されているほうれん草を拝見し、その規模や経営の要諦を聞かせてもらいました。このようなハウスが野辺山に展開することをまったく考えていなかった私にとって大きな驚きでした。他地域からパート労働者を多く採用し、かつ技能実習生も雇用して、彼らの冬の仕事を確保するためにも隣県に農地を借りている工夫も学びました。

最大の労働力投入はやはり収穫なのですね。

島根県奥出雲町に古い発電所を見に行ってきました。
2月14,15日の洲本市で開かれた再生エネルギー塾に参加・講演しました。
龍谷大の白石教授ら、前から淡路島・洲本市で再生可能エネルギーの具体化に取り組んでおられたが、今回、県の内外の人を集めて、現地見学を含め、各地の経験を学び一層の促進に貢献しようとする塾を開いた。堀口はソーラーシェアリング、小水力発電の講演をしたが、私自身も勉強になった。九大が力を入れ地元が展開している宮崎県五ケ瀬村の小水力発電、1級河川上流の準河川部分を大いに利用したものであったことを知った。自治体首長とのコラボで河川利用が早期にできやすい。
写真の小規模な小水力発電は、洲本市の戸数の少ない集落での直流型による開発だが、この場合も1級河川の最上流で河川指定が外れている水溪であった。水を水路に取り込む川の砂防堤は市が直轄で工事を行い
農業用水路を引いたものであり、この途中から臨時的に水を取り入れ、発電しているものであった。
この他にも再生可能エネルギーの利用を、市ではいろいろ取り組んでおり、各地からの参加者に多くの示唆を与えるものであった。









