「農業者は長寿で元気」を『農林金融』2020年1月号に載せました。タイトルは「後期高齢者医療費の削減に貢献する現役農業者群」です。この雑誌はサイトで検索し本文を見ることができます。なお共生社会システム学会『共生社会システム研究』Vol.13,No.1(2019年9月)に「後期高齢者医療費が少ないグループの検出とその意義-埼玉県本庄市の自営農業者グループを対象とした実証-」として載せました。この学会誌は直接手に取らないと見ることができないのが不便です。

新刊『就農への道』を5月末に農文協から刊行します。

◆就農への道 多様な選択と定着への支援(堀口健治・堀部篤 編著/2592円)
実際に就農した人を親元就農、新規独立就農、雇用就農の三つのタイプに分け、その数や特徴、就農の工夫、受け入れる側の対応や工夫、課題等を多様な事例を紹介しながら解説。国や自治体、農協等の支援・推進政策も述べています。
http://shop.ruralnet.or.jp/b_no=01_54018170/

所沢市でも農業者が長寿で元気が実証されました。

所沢市のホームページで、くらし→健康保険→後期高齢者医療制度、に進むと、「農業者は元気!健康!長寿」が出てきます。

本庄市で行った調査・研究の事例を紹介しながら、さらに事例を求めて所沢市長にお願いしました。1事例のみと学会や業界ではこの結果を無視されたので、さらなる研究を行いたかったのです。趣旨を了解され、市の国民健康保険課で対応いただきました。農業者へのアンケートを含め、大変な仕事を通常の仕事以外にしていただきました。本当に感謝します。この後、アンケートの分析や数値の意味を急いで分析し、協力いただいた方々、またこれが意味することを政策にどう取り入れるか、提案を含め、お返ししたいと思います。

農業の外国人問題、3月31日のシンポで報告します。

東大農学部で開かれる日本農業経済学会、その二日目の3月31日に特別セッションとして開かれます。資料代等の参加費を払えばだれでも参加できます。この数年間、外国人問題を追っていますが、最近の農村での労働力需給ひっ迫を受けて、急速に技能実習生が増えています。これに加え、大卒の外国人が技術ビザで入ってきています。技能実習生を多く雇用している法人が技術ビザの外国人を求めているのに注目しています。

バケツ稲の挑戦そして農楽塾のわせ田の稲刈り

校長室前のバケツ稲は刈り取りましたが、今回は地面すれすれまで稲刈りの位置を下げ、ひこばえに挑戦します。インドネシアでは、この永年作の稲をそのままに、田植えをせずに平年作の5割くらいは収穫があるらしいと聞いて、挑戦することにしました。

つぎに早大農楽塾の稲刈り式典です。学生諸君、中島先生、他の方にも会うことが出来ました。南門のバケツ稲も稲刈りです。半分以上の塾生は女性で、学生のエネルギーに感心しました。

大隈庭園の農楽塾の田植えと校長室前のバケツ稲

先日、早大の大隈庭園で恒例の田植えが行われ、参加してきました。毎年、この学生サークルの参加者は増え続け、今年は60名、男女半々だそうです。神奈川県の農協が育成した苗を皆で記念に植え、あとは近くの幼稚園生が植えるとのこと。
早大の校章になっている稲穂がここで育つことになります。

そして少し苗を分けてもらい、日本農業経営大学校の校長室前のバケツ稲にも田植えしました。このように元気よく育っています。

日本農業経営大学校の卒業式、入学式

校長をしている日本農業経営大学校、この時期はうれしいことが続きます。
就農目的の若者のみが学ぶこの学校は、3月8日の卒業式で4期生16名(内、女性2名)が業を終えて就農し、4月6日の入学式には6期生16名(内、女性5名)が入学しました。取材記者は「素晴らしいですね、女性が5名も」といわれたので、もちろんうれしいが、半々が当然なのですよ・・・と答えたらびっくりしていた。女性も努力し工夫すれば農業の経営者になれる、という雰囲気は、若者にはかなり共通している。農業の6次化や販売の工夫など、女性のセンスがより強く活きるかもしれない。
2年・全寮制の、就農を目的にした教育機関、規模は小さいが、成功する農業モデルを卒業生が大いに作り出してほしい。実際に卒業生はその芽を作り出している。若者に期待するところ、大である。