念願の大分県富士緒井路土地改良区の白水ため池を訪問しました。

水と農業用ため池の構造物が織りなす、水の芸術、とでもいうべきでしょうか。半世紀も前にこれを設計し作り上げた先人のセンス、設計技術、すべてに感動。
これの下に、水田と、100年(37年前に更新)と30年を経過する2基の発電所が働いています。この様子を調べに行ってきました。小富士村と緒方町とに関わるので富士緒です。井路とは水路、なお、はくすいダム、と呼ばれますが、規模からいってダムではなくため池、それも農業用に作られました。先人の偉業、実感です。DSC08728

2014年2月中旬に山形と鹿児島で小水力発電を更新する土地改良区を訪問

30年前に小水力発電に取り組んでいた土地改良区があるのですね。山形市の最上川中流土地改良区もその一つで、昭和61年稼働の落差を利用した発電所です。今回、発電機、水車を変えることで固定買い取り制度に載せることができる。発電所に掲げられた水利権の内容表示です。

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63年稼働の十三塚原土地改良区は、畑地灌漑用の農業ダムの建設にあたって、余剰水放流と下流の発電所及び慣行水利権のための責任放流を受けて、これを発電し河川に流すことにしたのです。これも今回、発電機と水車を取り替えて、固定買い取りに載せることにしたのです。今までの安い価格の売電から高い価格の売電になるので、土地改良区は大助かりで、農家組合員の賦課金の軽減に役立つでしょう。
ダムでいままでそのまま放流していたのを、急いで発電に結び付ける動きを電力会社はしていますが、同じことです。

NHKのEテレで放送された戦後史証言の山形県高畠町の有機農業、力作です。

1月25日の夜1時間半ありましたが、2月1日土曜の深夜0時代に再放送があるようです。古い写真もよく探し出し、有機農業研究会に結集した若者の運動、内部にもいろいろな見解があり、一律ではなかったことがよくわかります。様々な人が出てきます。勉強になります。なおその後の展開にも触れてほしいですね。

パルシステム東京のエネルギー産直の話を聞きました。

安全・安心の「食の産直」から「エネルギーの産直」に乗り出しているパルシステム東京、1月16日にさらに話を聞きに行ってきました。組合員の支持もあり、バイオと小水力発電を主体に、食で関わりのある地域で生まれる再生エネルギーを電力会社に売るよりも高く、プレミアムを付けて直接に生協の子会社(新電力会社)が購入する方式である。同生協の事業所の電力に充てている。

昨年4月からすでに村山市のバイオ発電所から来ているが、そのあと、栃木と山形の二つの土地改良区の小水力発電とも契約を交わして、安全・安心の電力を購入し、資源を支える地元・地域を応援する仕組みである。日本生活協同組合連合会も同じ方式を取り入れ、関西を主に自然エネルギー購入に参入するようである。

他の新電力会社の動きも見ながら、こうした地域と結びついている動きを注目したい。

1月27日にサイトで確認したが、パルシステム東京はこの1月から栃木県の那須野ケ原土地改良区連合と契約し小水力発電の電気を子会社の「うなかみの大地」を通じて購入。小水力発電の先駆者である同土地改良区連合との連携、うれしい限りである。さらに山形のある土地改良区とも契約し、今年中に小水力発電がパルに入ってくる。固定買取の価格よりも1-2円高く購入してくれるシステムであり、東京までの託送料も同生協が負担する。

この仕組みは、今後の電力自由化を前にしての動きであり、ビジネスとして新電力会社との競合も視野に考えておかねばならない。その意味で生協がこの分野に積極的にかかわってくれることは消費者サイドとしてありがたいし重視したいことである。また、小水力発電に取り組む土地改良区にとってもありがたい存在であり、一層の資源開発・自然再生エネルギーに取り組む動きを期待したい。