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6月末の土地改良新聞に小水力発電の状況や課題を書きました。2枚に分かれています。
2014年3月25日に二泊で立ち入り禁止区域もある福島県富岡町を訪問しました。
宮城、岩手と異なり、帰還困難区域(立ち入り禁止)が町内にある富岡町、もっと早く訪問すべきだったと反省。2013年の春から農民が自ら除染し、水田に稲を植えそれをバイオエタノールにする活動を間接的に応援していたが、今年の春から除染がなされる水田3枚・1.2haに食用の稲を植えるとのこと、応援せねば、と思う。
あちこちの仮設住宅から農民が集まり、立ち入り制限区域(昼は滞在できるが夜間滞在はダメ)にある稲作に注目したい。写真は立ち入り制限区域にある常磐線富岡町駅の様子(津波に襲われたまま)と津波にのみこまれ殉職した警察官の載っていたパトカーの残骸(当日、橋の上の道路に最後まで踏みとどまり救助に従事していたものと思われる)。津波、そしてようやく昼間の立ち入りが認められた地域の見回ったが、そのままであり、ほぼ無人の街を歩いたり見たり…・禁止区域の境まで行ったが、異常な状況。そこを何とか水を引き、もとの水田に復活させる活動である。

中国青島で帰国した技能実習生を幹部として雇用する朝日緑源とハルデインシャを訪問。
3年間の期間を日本で働いて技能や仕事の日本的な段取りなどを学んだ技能実習生が、中国での日系企業の幹部として雇用される方向は、大いに期待されるものです。
これに成功する、アサヒビールの子会社である酪農と餌や野菜を栽培する朝日緑源と、日本で広く苗や花を育成・販売するハルデイン子会社を、訪問しました。
山東省からの誘致で進出したアサヒビールは、農業振興の要請にこたえ、安全・安心の酪農と農業展開に成功する。この幹部として、日本の酪農で働いていた実習生等に声をかけ、帰国後、幹部として採用する。
ハルデインシャは今も日本で大規模に種苗や苗育成を行い、多くの中国人実習生を雇用しているが、この中から中国帰国後、幹部として雇用しているのである。
問題は、日本での実習生の多くが単純労働の繰り返しであり、仕事の段取り等のマネージ的な役割を持つ機会がないことがある。熟練獲得に応じた報酬のアップもあってよいのではないか、とも思われる。
写真は、青島市内のスーパーでの朝日緑源の「唯品」の1リッター入りの牛乳は、22.8元(1元17円で換算すると388円!)で売られている。これでも安心の牛乳として中国の消費者に歓迎されている。
もう1枚は日本に船で出す前のハルデイン社の苗の状態である。土を使わずピートモスで検疫をパスする。

2014年2月中旬に鹿児島市の依頼で、ビワ産地の平川で6次化の講演をしてきました。
農民の所得拡大、ビジネスの展開として、加工、販売など、いろいろな工夫がなされていますが、ビワ産地での地域起こしは、ビワ農家は出荷に忙しく、地域住民が規格外のビワを何とかできないか、というものでした。さっそく、規格外の加工品、さらには種の粉末化や葉の利用による健康食品、を紹介しておきました。地域コミュニティの収入にも・・・・という期待でしたが、そのためにはリスクを取る組織や法人、他の組織との連携などが必要になることも強調。
水田農業政策急転換に対するコメントを日本農業新聞に載せました。
早大エクステンションの土曜講座、ベランダで有機農業、今年も開講です。
2013年11月30日、久し振りに秩父・小川町の金子美登さん:霜里農場を訪問しました。エネルギー自給の取り組みに驚き。
早稲田が主催するワセダアグローカルスクールの受講生と一緒に11月末の土曜、訪問しました。金子さん自身で受講生に説明、ますますお元気な様子にうれしくなりました。有機農業、それも百姓は百業だと、いろいろなことに取り組んでおられましたが、ここでは廃食油を使ってのストレートベジタブルオイル,
そして薪を使ってのウッドボイラーで床暖房と風呂場の湯を供給していたので、写真を載せます。従来の牛3頭の糞尿からのメタンガスは台所専用になり、液肥も活躍中。3ヘクタールの農場を目いっぱいに使って、有機野菜、合鴨農法稲作―鳥の攻撃には糸を張って・・・・この方式はサンフランシスコの友人のマガモ農法には圃場が広すぎて無理と知りましたが・・・・、豆腐屋さんに供給する地元由来の大豆等の生産など。
10月17日に訪問した富山県山田新田用水発電所と新規発電水利権
念願かなって山田新田発電所を訪問できました。写真のように、発電水利権が目いっぱいに取れていて、
しかも優先権があるもののかんがい水利権とダブって取れているのですね。画期的です。頭首工からこの「余水吐」
は近くしかも落差がある有利なところですが、関係者の努力、敬意を表します。多目的使用を含めて、水利権、水利用、有効に
使われています。
小水力発電・先進地の富山県で、庄川合口発電所、示野発電所、山田新田発電所を訪問
10月16日は台風のさなか羽田の早朝便で向かうとしたのだが、すべてダメで着いたのはシンポ終了15分前。コメントを要請されていたのだができず。しかし資料等を見て、また全国から関心のある関係者が集まっているのを見て、富山県・水土里ネット富山主催による農業用水小水力発電推進全国大会は意義のある大会と思いました。よくぞ富山で開いていただいたと感謝したい。
翌日の現地視察は堀口は県西部の発電所を訪問。写真にあるダムの河川維持放水量を利用した発電所でした。毎秒8.35トンのうちの6.5トン(100%利用・放水ゼロだと長年放水を見てきた景観を損なう)を放水直前で取り入れ落差を利用して発電しすぐに川に戻す方式。長年この方式を見逃していた電力会社も競って始めているが、これと同じ農業ダムでも急いで検討が必要。残りの発電所は後ほど。









