「農業者は長寿で元気」のテーマを堀口は実証していますが、学会誌に載っていないとの間違った批判があります。

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批判するのであれば、論文を実際に見て発言してもらいたいものです。SNSでそうした批判がなされていることを友人が教えてくれましたが、すべてこれに関する堀口の論証は査読がない雑誌のみで、学会誌に載っていないという批判です。中身よりもそれが問題らしい。堀口は査読がなくても、しっかり編集機能がある雑誌であれば、問題は無いと思いますが・・・
2019年9月17日発行の共生社会システム学会『共生社会システム研究』 Vol.13,No.1 に、堀口・弦間・軍司の共著で「後期高齢者医療費が少ないグループの検出とその意義ー埼玉県本庄市の自営農業者グループを対象とした実証ー」があります。査読のある学会誌です。

後期高齢者である農業者の年平均医療費が「その他の人」の医療費と比べ、格段に少ない、という堀口の指摘は、「その他」の中に入院したりしている人などをすべて含めるので、それは当然ではないか、という批判があります。
その点について、論文中の表2で、前年は農業に従事していた人が翌年はどうか、その中には体を壊したりして入院したりする人が、その年に出てくるので、年間の平均医療費が増加しています。2014年のこの数字は極めて大事です。農業者も当然離農したりするほどに体を壊したりする人が出てくるので、平均医療費が上がるのです。その意味で、「その他の人」と同じ状況です。なおその他の人は、毎年元気な75歳の人が加わってくるので、また亡くなる方もあって、平均医療費は90万円前後で一定です。農業者の2014年は73万円なので、その他の人と比べて、医療費が少ないのですね。
ということは、農業者も、体がもたずに農業をやめ、入院する人もいるので、平均医療費が上がります。しかしその程度が、その他の人のそれよりも低いのですね。農業者は長寿で元気、という意味は、そのことも含み、いわゆる「ピンピンコロリ」の状況を示し、健康寿命がその他の人よりも長いことが実証されているのです。

その学会誌を図書館等で読んでいただきたいと思います。この学会誌は『日本型アニマルウェルフェアの展開を目指して』のタイトルの本の形式の中に載っています。農林統計協会の出版で、この本を購入いただくのが早いかもしれません。

この研究はその後も継続していますので、さらに多くの方に容易に読める形で提供したいと思います。堀口

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