3月30日、日本農業経営大学校の校長理事を引きました。これからは名誉教授として研究調査に関わります。

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就農を目指す若者の教育に、この8年間、携われたことは、大学教育と異なる新たな経験で、私にとって勉強になりました。実践的な教育ですね。農地法の解説を大学で長らくしていましたが、彼らには農地の出し手を探し出し、関係する法律や仕組みを知ったうえで、契約の内容を検討させました。果樹に新規参入する場合、借地であれば契約期間の短さは後に問題になるし、農地中間管理機構を経由することで地主さんに10年を認識してもらうなど、いろいろ考えました。またこの法律はどのような意義を持つか、農地法体制の仕組みも実践的に学んでもらいました。
卒業生の紹介は、堀口・堀部編『就農への道』農文協・2019年、で新規独立就農、親元就農、雇用就農と、いろいろなタイプを説明できましたし、また青年就農給付金をいかに有効に使うか、実例の話が出来たのはうれしい限りです。
農業版MBAの仕組みをモデルとして、この学校では出来たのではないかと思いますが、これからは受講生がより受けやすい形を考えてもらいながら、再発足を期待したいと思います。
堀口は、今までも続けていた研究を継続します。再エネの一環で小水力発電をさらに増やしたいし、農業・農村でのカーボンニュートラルの研究を進めたいですね。また日本農業の構造的な研究として、雇われ労働力の重要なパートを占める外国人、彼らの実際の役割や日本農業への貢献を正確に把握する必要があります。彼らのおかげで、家族経営に後継者が定着したし、法人では大型機械を操縦しながら、日本人・外国人、ヒラの従業員のチームリーダーになっている外国人も多くみられるようになりました。
「農業者は長寿で元気」という実証的研究もさらに詳細にしたいです。堀口

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