3月18,19日、兵庫県に新規就農した荒木さん、鎌田さんを訪問しました。

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昨年3月日本農業経営大学校卒業式の後、すぐに独立就農した1期生、たつの市の荒木健太郎さん、豊岡市の鎌田頼一さん、
念願かなって訪問できました。
1年生の今期の授業終了後、金曜の午後に飛び出し夕方から話が聞けた荒木さん、堀口にとっては初めての訪問です。月刊誌『現代農業』の昨年8月号に、すでに訪問された他の方の話しや情報等で、G君の独立就農の苦労話を堀口が書いたのですが、荒木君から直接お聞きするとさらに色々なことがわかりました。いずれ、不確実なことを修正して詳しく紹介せねば、と思いますが、勉強になりました。
祖父母の地への最近多い「孫ターン」に彼も入ると思いますが、なぜ、祖父母の農地がある集落に入らないで隣の川向こうの集落に入ったか、その理由がわかりました。すでに集落営農として大規模法人が活躍しているところは避け、地域の話し合いで、集落営農の少ない集落、そこにある集落営農の利用権の農地を譲っていただくとともに、さらに彼自身で農地を借り集めて、就農したのですね。地域の応援と彼自身の努力!それでこの1年の成果ですが、彼のサイトにも載っていますが、コメの収量が反当3俵、合鴨農法ですがこれでは合わない。まずは青年就農給付金の150万円で支えられ、数年後の黒字化をめざし多種の野菜、そして近く始めようとしているキッチンカー、これらを合わせての自立化に奮闘しています。写真は借地を前にした荒木さん、念願のビニールハウス、施設の周りもそうですが、排水をどうするか、竹を入れての暗渠など、自らユンボを使っての作業です。トラクターは転倒したことのあるものですが、排気の筒がそのまま曲がっている!
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鎌田さんはこちらの都合で昼食を兼ねながらの聞き取りになったので、写真は昨年10月にゼミ指導の松尾先生との同行訪問のときのものです。農中金大阪支店の方も一緒です。ために今回は写真無し。しかし着実に経営を展開しており、荒木さんと同じくビニールハウスが出来上がったばかりの話を聞かせてもらいました。昨年10月は、主力の一つである彼自慢のオクラを前にしての写真ですね。味に自信があるのに、地域では知られていない品種だったのでこれの販売に苦労し、一部、捨てざるを得なかったほどであったと記憶します。今では若手グループとも連携して出荷先を拡大しており、今後いかに規模を拡大するか、手伝ってくれる人の雇用を含め、議論できました。借りている農地を前にしての写真ですが、驚いたのは就農時に相当な面積の農地を借り集めていたことでした。そのときに5年かかっていますよ、という彼の話を記憶していたのですが、この5年の意味が分かった。就農を目指して、豊岡市内の町場に住む彼は親父さんの協力を得て、5年後に貸してほしい、そのためにそれまでの間は無償で畦畔の草刈りや依頼されれば田を起こしたりと・・・・目指した地域での農地の確保に5年前から努力していた。驚きでした。目の前の借地農地が80a連担していることにその時驚いたのですが、その努力のおかげ。
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