発電水利権を新規に取り堰と専用水路を作った発電所で、地元には売電額からもろもろ支援をしています。それが戸数が珍しく増える原因にもなっている別府集落。
行ってきました、この異様な発電所。前から訪問したかった小水力発電所です。
水路が発電小屋の真上に来て、あとは直角に入る。小屋の中でイームル工業製の水車を回しています。これが、県土連の応援でいよいよ更新ができる。金融もなんとか話が付いた様子。それで買い取り対象になるので収入も3倍になる!うれしいですね。
この施設の産業遺産・地域遺産として保存ができないか、を含めて、みなで訪問しました。これから議論、応援します。
2014年のアーカイブ
生産者米価、平成26年産は下げ基調か。農業経営に打撃。
7月末に農福連携の勉強で熊谷市の埼玉福興社を訪問。
早稲田大学が今年から始めた大きなプロジェクト・農業重点領域研究で、その一環である農福連携を現場で学ぶべく行ってきました。障害を持つ人も農業の生産、販売に取り組む様子、それを支援する人々、百聞一見にしかず、ですね。
夏場は主に屋内の活動ということで、朝に収穫した玉ねぎ、ホウレンソウなど、選別、パック詰めなどの作業です。機械選別ではなく、サイズ別の選別も手作りの選別機を一人一人担当し、段ボールに分けていました。写真は、最終出荷までのほうれんそうの選別です。
まだ最低賃金の水準にいってないようですが・・・・喜んで取り組まれる様子、印象的でした。
特例子会社が大手企業により受け入れ義務の達成のため設けられていますが、農業との関係をもっと深められないか、あるいはすでに社会福祉法人で先行していますが、農業へのハンデイの方の受け入れ、両者の関係が考えられないか。
またハンデイの彼らに向いた機械や装着型の補助機械など、開発されてよいですね。
一般農家との関係は、など、いろいろ考えねばならない課題があることを実感しました。
7月初め富山県の応援で、稼働して1年経過の山田新田用水発電所や他の予定箇所を回ることが出来ました。
小水力発電の先進県・富山県を見学することが出来ました。新規発電水利権を取得して、従属水利権の範囲だと非かんがい期の水量が落ちるのを、年間通して同量の水利権取水量にした山田新田、この経緯をお聞きしました。かんがい事業を行っている中で、皆、途中の放水路で大きな落差がありこれを利用すれば発電ができると感じていたことが大きい。売電単価を含めいろいろ考え、新規の発電水利権も早くから折衝していたのですね。
発電所の前の掲示板には発電量が時々刻々示され、地域資源が地元に貢献していることがよくわかります。
富山県は平成24年に県土連を通じて一斉に小水力発電適地調査を終えているのが素晴らしい。他県と比べて多くの小水力発電が稼働しているが、さらに適地を求め、固定買取の条件を入れながら最大出力を計算している。下記の写真の場所も、落差を相当の高さで水路に平行しての導水管に取り入れることで確保している。富山県のかんがい用水はそのほとんどが非かんがい期も相当の水量を持っているのは強みである。なおさらに新規の発電水利権を求めるのは、河川の流況状況で難しいらしいが・・・
7月6日本庄財団の農と食の部会の企業の人と日本初の角度を調整できるソーラーシェアリング
伊豆の国市で、水田の上に3.5メートルの高さでパネルをパイプで支え発電する仕組みを皆で行って来ました。手で角度を調整できるタイプで水田の上のソーラーシェアリングは日本初。
この「スマートライフ発電所」は水田を経営する農家自身の発案・施工であり、農業委員会への交渉も、工事を請け負った「発電マン」、県立大学の先生との協力で突破。手での角度調整はつくばのソーラーカルチャーの技術協力を得ていますが、ワイヤーで角度を変えているのでそう難しいようには見えませんでしたが、しかし実際は大変で固定式の方がはるかに簡単とのこと。キロワット当たりの工事費は33万円(固定式だとこの1割弱安い)、10aの水田の全体工事費は1600万前後、売電予定は200万(税別で36円単価の計算)くらい。融資は、簡単ではなかったが、旧農林公庫が最後にOK。まだ作付が終えていない農地(30アールの10a分)は地元信金が出すとのこと。台風や雪などに対応可能ですね。太陽光の角度にも合わせられる。
請け負った株式会社発電マンの岩堀さんが日曜に見学会を開いてくれたので、早速皆で伺いました。柱は5メートル間隔なのでトラクターや田植え機は大丈夫。が、8条植えの最新式の
田植え機は難しい。単管の下は60センチの深さに生コンのかたまりを入れて支えている。隣は里芋のソーラーシェアリングだが、全く同じやり方。
パネルは既製品によい大きさがないので特注。遮光率は38%(端が5メートル確保できず4.5mなので35%を超えた)だが、6月半ばの田植え、同月末のパネル完成、まだあまり時間が経過していないが隣の田と比べて遜色は無さそう。
成果を期待したい。日本発のこの空間の高度利用、見学会に来ていたつくばのスラーブカさん、スロバキア出身だがサイトで発信をしていると、太平洋の離島関係者から大きな関心が寄せられているとのこと。土地を覆い尽くすメガソーラーへの批判としてのソーラーシェアリングだが、我が意を得たり・・・の感じです。
下の写真は、この設置を進めた発電マンの岩堀社長、その前にあるのが手動で動かすパネルの角度調整機。まだ右側の里芋の畑のパネルだけで、左の水田はこれから。10aの農地の上に張ってあるパネルを一斉に動かすのでかなり力が要ります。
5月14日は大学の大隈庭園で田植え、翌日は福島県富岡町の田植えです。
11年目を迎える、学生たちの農楽塾が作った「わせ田」は、いい田になりました。井本農楽塾幹事長、棚田で著名な名誉教授の中島先生、農水省の奥山課長、そして今年はボランテイアセンター事務長の本間女史も、そして私と、手植えをして写真に応えました。この写真は今年春作業を終えたところのわせ田です。
翌日は、この被災4年目でようやく除染が終わった、わずか4枚の田・1.2㏊を、分散した被災地の仮設住宅から集まる農民が田植えをするということで、応援しに福島県富岡町に行きました。写真の日付は16日ですが正確には15日。・・・・農地の除染はこの1月から。周りの他はすべて草ぼうぼう。夜間は残れない立ち入り制限区域なので、4年前から無人のままなので異様です。そこに農民が食用の稲を植える準備をし、水路も遠くから整備して、当日は十分の水。初めての田植えなので、多くのメデイア、田植え農民よりも多く、我々も見守る。写真は最新鋭の田植え機(400万円)なので、数時間で終了。もったいない・・・・・しかし、ようやく水田に取り組める農民は元気いっぱい。早く除染を、早く農地復活を願う。なお奥のタワーは第2原発の排気塔。そして青いビニール袋が向こうに並んでいますが、除染した土や草を入れた仮置き場。
そこに、大学の若手が運んできた、稲を観察するカメラと太陽光パネル。スマホを安く手当てしてくれたようですが・・・・これを設置。彼らに感謝。数時間ごとに写真を送ってもらい、今後公開するサイトに載せる予定。
補植をする渡辺組合長も喜びにあふれています。